みつろうエコラップ

みつろうエコラップとは

みつろうエコラップとは、
コットン布にみつろう、オイルなどを染み込ませたできる食品保存用ラップです。
どのご家庭にも必ずある、プラスチック製ラップの代わりに使用します。
使い捨てではなく、洗って繰り替えし約1年程度使うことができるのがポイントです。
このページではみつろうエコラップを深堀りします。

なぜ私がエコラップを深堀できるのか

プラスチックフリー生活アドバイザーとして、
みつろうエコラップワークショップ講師で活動中です(^^)

2018年頃、家族で食改善に取り組み、オーガニックに関心が出てきた頃、
とあるオーガニックの畑イベントで初めてみつろうエコラップと出会いました。

全く何も知らぬままにみつろうエコラップのワークショップに参加します。
(単に空き時間に参加できたのがこのワークショップだったんです…(笑))
そのワークショップで作ったラップを自宅に持ち帰り、使っていると、
不思議とプララップの使用頻度が気になり始めます。

”こんな時にラップを使って”  (結構な頻度で手に取る自分)
”このタイミングで捨てていたんだ” (ほとんどは1回で用済みで驚きました)

私はこんな風にプララップを使っていたんだ!とプラ製ラップを客観的に見れたのです。
そしてみつろうエコラップを使うことでラップの節約ができることに達成感を感じ始めました。

このみつろうエコラップってすごいかも!!!

無意識にプラスチックフリーの概念がスッと腑に落ちた瞬間でした。
(あとになってこの感情がプラスチックフリーという活動につながることを知ったんですね)

そこからいろいろ検索し、たどり着いたのが
みつろうエコラップワークショップ講師募集のページでした。
そこで私は認定プラスチックフリー生活アドバイザーとなったのです。

見つけたページはこちら!

みつろうエコラップの材料

多くのメーカーさんが発売しているもので主に扱われている原材料です。

コットン布 ほぼ全てのメーカーさんは綿素材です。コットンのオーガニック認証・未認証さまざまです。使う人の健康や生産者の支援をするという意味ではオーガニックを選ぶ方が良い循環が生まれます。
みつろう 蜂の巣の骨格となる物質で主に脂質です。抗菌性に優れています。
オイル ホホバオイルやココナッツオイル等使用しているメーカーが多いです。ココナッツオイルは香りがするものを使用している場合もあります。好き嫌いがあるので、手に取って確認できると安心です。
天然樹脂 植物体からとれる油脂で、特に松脂が有名です。

みつろう・オイル・天然樹脂の配合割合は各社様々で、みつろうのみコットン布に染み込んでいる場合もあります。この配合の違いで密着性や柔軟性などのラップの使用感が異なります。

みつろうは温度変化に敏感ですが、冷えると硬くなる性質があります。食品保存用ラップの性質上、冬場や冷蔵環境下でどのような使用感になるかも使いやすさのポイントです。

みつろうだけよりもオイルや天然樹脂配合の方が柔軟性やフィット感が高い傾向があります。

またコットン布からこだわりのあるメーカーは柄にこだわりがあったり、オリジナルで染物を使用したり、大きさもSMLとサイズ展開があります。

形も四角形、円形、など各社バラエティに富んでいます。

価格は安いものは1000円程度~3枚組で5000円弱ものまでいろいろあります。繰り返し使えることを考える経済的という意見が多く聞かれます。

みつろうエコラップを使うメリット

みつろうエコラップを取り入れるメリットは
プラスチックの削減ができる!というということ。
”プラスチック大国”と諸外国から言われているちょっと残念な日本…

特に包装関係に使用されるプラスチックが多いことで有名です。食品や商品をとりまくあらゆる包装の中で、私たち消費者が簡単にできるプラごみ削減の一つの策なのが、レジ袋削減だったり、プラスチック製ラップの削減です。みつろうエコラップを使用することで、プラスチック製ラップとその外装がゴミになるのを減らすことができると期待されています。

みつろうエコラップの扱い方

使い捨てではないエコロジーを意識したアイテム、みつろうエコラップ。
しかし熱に弱いのがみつろうの弱点でもあります。

そのため以下の注意が必要です。

  • レンジ加熱は避ける、
  • 熱いものを直接包むのは避ける(粗熱がとれればOK!)
  • 生肉や生魚などは衛生上、適していません。

水洗い対応でメンテナンスすることで、洗って繰り返し1年程度使用可能です。また各社共通しているのが、材料が全て天然のものを使用しているため、使い古した後は土に埋めると土に分解されます。ゴミにならず、環境負荷をかけないのが大きな特徴です。

みつろうエコラップをあなたが取り入れるとどうなる?

身近なごみ問題から波及する
①海洋プラスチック問題にしっかりと貢献できるアクションとなります!

この海洋プラ問題でよく取り上げられているのは、野生海洋生物が犠牲になっている問題です。野生のウミガメたちの約50%、海鳥たちの約90%がプラごみを誤飲しているということが調査でわかってきました。(参考:図解でわかる14歳からのプラスチックと環境問題)波打ち際に打ち上げられたクジラのお腹の中から10kgのプラごみが出てきたことで事態の深刻さを耳にした方もいらっしゃると思います。

②マイクロプラスチックの削減になります!


海洋生物を苦しめるプラごみはやがては波の力や塩分の力で微細なカケラと変化します。
それがマイクロプラスチック(5mm以下の粒)です。

その根本的な原因は人間が出すゴミたち。
一人一人が削減することで大きなアクションにつながっていくのです。
またマイクロプラスチックと関係深い環境ホルモンも忘れてはいけません。
マイクロプラスチックの周りについている環境ホルモンは、藻と間違えてプランクトンが食べていることがわかっており、食物連鎖によって私たちの身体に少しずつ、着実に忍び寄っていることで私たちの健康問題へも関わってきていると言われています。

プラごみを減らす工夫は巡り巡って自分たちの健康をも左右しているのです。

みつろうエコラップの選び方

みつろうエコラップの選び方はもちろん、柄で選んでもいいですし、各社様々な使用感がるのでいろいろ試してみて、一番使いやすいものを選びましょう。

選ぶポイントとして一番大切なのは、そのメーカーさんはどんな想いで作っているか。その想いは原材料の質・選定に反映されています。

自分が共感できるとっておきの商品と出会えるといいですね。

プラスチックフリーの第一歩に!

このみつろうエコラップを使う意義。

それは使うだけでプラスチックフリーの具体的な行動となること。

みつろうエコラップを使うだけで 1日35㎝/1人 消費されると言われるプラスチック製のラップを削減することにつながります。

え!?それだけ??と思っているそこのあなた!

”塵も積もれば山となる” という言葉のように
年に換算すると、126mにもなります。また、4人家族の場合は1年間で504mになるんですよ!! 小学校の100m走を想像するととても多くのラップがゴミとなっていることがわかりますよね。

みつろうエコラップ自分で作れるよ!

毎日使うものだし、洗い替えも欲しい!

私はキッチンの脇のピンフックに常に5枚程度ぶら下がっています。冷蔵庫の中にあるものも含めるとサイズバラバラで8枚くらいあれば使い回せて便利です。

まとめて買うと高くつくかな…と購入とためらっている方はご自身で手作りしてみるのもいいでしょう。アイロンがあれば手軽に作れますよ!

作り方はネットで検索してみるといくつも出てきますが、私はこれに惚れこんで認定アドバイザーになったので是非、知ってもらいたのがみつろうのブレンドシート

日本にはこのシート状はちょっと見かけないのですが、
子供からお年寄りまで簡単に使いたい量だけちぎって使えるのがとても楽ちん!!
みつろうだけでは出せない柔軟性と密着性に優れた黄金比がポイントです。

このブレンドみつろうシートとお好きな柄のコットン布があれば、すぐに作れます。