このページでは発芽玄米の気になるキーワードをまとめて解説!
発芽玄米を選ぶ時に気になるいろんな○○米。
あなたにあった○○米はどれでしょうか?
みんなが食べているから良いとは限りません。
その特徴と摂りたい栄養素を知って、
あなたに最適な主食が選べますように・・・
プラス(食べる)栄養学とマイナス(断食)栄養学を使った食改善は
これまで2000件以上!
妊産婦・離乳食・特定保健指導・ダイエッターなどの食事指導をしてきました。
出張作り置き調理サポートの経験もあり、
まさに検査結果からキッチンの冷蔵庫の中まで見てきた食のリアル。
老若男女の他人の食事を見てきた管理栄養士がわかりやすくお伝えします。
またプラフリ生活アドバイザーとして活動中に知った
”環境と食の深ーい関係”も含めて、
未来のパパママに向けて発信しています
発芽玄米の基本データ
発芽玄米は玄米からちょこっと芽を出させたお米。
自宅で作る方もいれば購入される方もいらっしゃいます。
様々な銘柄のお米(玄米)を発芽させて商品化されています。
発芽玄米とは
発芽玄米とは玄米を長時間浸水させて、
発芽させたお米をいいます。
玄米の銘柄(コシヒカリ・ササニシキなど)に関係なく、
芽がでたものは発芽玄米と総称されているようです。
発芽させるために、
浸水時間が長いのが特徴です。
夏場は24時間・冬場は48時間程様子を見ながら発芽させます。
ご自宅で作る場合は水は濁り、腐る恐れもあるので、
温かい火の側やレンジの上等は避けた方が無難です。
こまめに水が替えられると安心です。
白米・玄米・発芽玄米・胚芽米・金芽米・酵素玄米の違い
宣伝に惑わされないで!
それぞれに良さはあります。
よく見かけるのは
”発芽玄米は玄米より栄養価が高まる!!”といった表記のもの。
発芽することで特定の栄養素が
若干増えることは事実ではありますが、
全体的に栄養素が増える!と言えるほどではない です。
実際には、総合的に見ると
玄米の方が栄養素量の数値は高いと認識しておきましょう。
また、発芽玄米で
”白米よりも栄養価が高い!” という宣伝も見かけますが、
そもそも玄米は栄養素を多く含む部分を残しているので、
発芽させる、させない以前に
白米より栄養価が高いのは当たり前の表現になります。
宣伝に騙されないようにしたいですね。
酵素玄米とは?
酵素玄米とは有名なところでは
別名寝かせ玄米とも呼ばれています。
玄米+小豆+天然塩で炊いたご飯を3~4日保温したものです。
炊いてすぐには食べません。
保温して寝かせることで美味しさを引き出します。
かなり時間もかかる作業工程ではありますが、
独特のもちもち食感や小豆の栄養も摂れるので
玄米のみの場合の
パサパサ感や食べにくいと感じる方には
オススメの食べ方になります。
栄養的には玄米の栄養をいかしつつ、
小豆などの豆には色素なども含まれるので、
玄米+αの栄養が摂れると判断しています。
金芽米とは?
金芽米とは東洋ライス株式会社の登録商標です。
金芽は胚芽を指し、いわゆる胚芽米です。
※すべてのお米に金芽がついている訳ではありません とHPに注意があるように、
このお米のオススメポイントは胚芽=金芽ではないんですね!(驚)
精米加工の段階で亜糊粉層(あこふんそう)という
デンプン層とヌカ層の間にある厚さ数ミクロンの層を
あえて残す精米をしている点、
これが金芽米の売りです!
亜糊粉層(あこふんそう)には、
上質な甘味、旨味の元となる糖質を作る酵素が含まれています。
栄養素的には普通の玄米よりは劣るものの、
白米よりも栄養が含まれる層が残っている状態なので
白米や普通の胚芽米よりは栄養価は高いと言えます。
これでファスティングの回復期のおかゆ作ったら美味しいかも!!
消化にも優しく、甘み、旨味が強く、栄養もしっかりカバーできる点はいいですね。
発芽玄米のおすすめの選び方
発芽玄米は玄米です。
収穫した稲の籾から、籾殻だけを取り除いた状態のお米ですよね。
精米されていないため、栄養素を豊富に含むぬか層や胚芽の部分がそのまま残っています。
ぬか層には白米に比べて、
農薬などお米が育った背景がの残っていることが懸念されます。
また合わせて合成化学肥料等を使っていない農家さんもあります。
様々なメーカーさんを比べてみるといいすよね。
・栽培時に無農薬や減農薬かチェックすることはもちろんですが、
・収穫後に残留農薬検査をして不検出の結果が得られたものかどうか。
・合成化学肥料未使用であるかどうか
・残留放射線検査済みかどうか
こんな点を配慮された農家さんだと安心かなと思います。
発芽玄米って結局健康にいいの?
○○米をいろいろ見てきたけど、
結局発芽玄米って何が健康にいいの?
発芽玄米を検索して気になるキーワードをみてみましょう。
フィチン酸が気になる
独立行政法人 国立健康・栄養研究所「 健康食品 」
安全性・有効性情報のデータベースによると・・・
フィチン酸の安全性
通常の食品に含まれる量の摂取はおそらく安全とされており、
サプリメントなどの濃縮物に関しては信頼できるというデータはないとの見解。
有用なミネラルが排出されてしまう効果についても
総じて、野菜や海藻類などを合わせて摂り、
玄米ばっかり食べをしなければ問題ないという見解が多いです。
フィチン酸の有効性
「がんを予防する」「炎症をやわらげる」などと言われているが、
情報の信頼性が高いとされる研究方法で検討した報告は見当たらない、
もしくは現時点で十分ではないとの見解が示されています。
アブシジン酸が気になる
日本の食品安全委員会のデータベースによると・・・
「アブシジン酸」は穀類に多く含まれる植物性ホルモンの一種で、
植物体内に分布しており、既に広く摂取されているので問題ないとの見解です。
※ちなみに米国、欧州、オーストラリアのそれぞれの食品安全機関では
設定不要となっています。
調べてて少し不安に思ったのは、
日本では、植物の発芽を調節するのに、農薬として使用されている点です。
農薬として想定しうる使用方法に基づき通常使用される限りにおいて、
食品に残留することにより人の健康を損なうおそれがないことが明らかであると
考えられているので、農薬でも使用されています。
農作物に中にそもそも存在する物質だから問題ないのはわかりますが、
農薬でさらに摂っているとなると話は別のような気もする…
やはり、上記の玄米の選び方に行き着く…(^^;)
発芽玄米を取り入れるおすすめの方法
玄米が少し食べづらい方は白米と差ほど変わりなく美味しく食べる事ができます。
GI値という血糖をあげやすくするかどうかを判断する数値は白米より低く、
血糖値を上げにくいとされているので、血糖値が気になる方や脂肪減少させたいという方は
取り入れてみてもいいかもしれませんね。
まとめ:あなたは○○に踊らされているかも?
栄養価が高い!と表現されているのは何と何を比べて?としっかり基準調べましょう。
今はブロガーさんがアフィリエイト収入を得ようとまとめた記事が多いので、
その商品の誇大文句を並べがちです。
その商品がいいか悪いかは書いた人の主観です
選ぶ基準はあなたが何を目的に食べたいかです。
栄養価を求めるなら玄米だし
食べやすさやGABA摂りたい!なら発芽玄米選択もあり!
血糖値が気になるなら、玄米や発芽玄米を選択してもいいし、
もちもち食感が好きなら酵素玄米選択もあり!

あなたは宣伝に踊らされていませんか?
美味しい主食はたくさんあります。
大切なのは、その食品ができた経緯です。
育った畑の元気さかもしれません。
意図せず摂ってしまっているものが一番怖いということを忘れてはいけませんね!